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2024.10.28

【実施報告】出展@第20回名古屋大学ホームカミングデイ

10月19日(土)に開催された第20回名古屋大学ホームカミングデイに、当センターから多数の企画を出展いたしました。当日の様子を報告します!

【ホームカミングデイ出展イベント一覧】

●遺構×遺物×テクスト×デジタル:古代・地中海世界の研究最前線
●古代文化体験コーナー
●専任・兼任教員の研究内容のポスター掲示
●名古屋大学に大ピラミッド出現!

 講演会「遺構×遺物×テクスト×デジタル:古代・地中海世界の研究最前線」では、河江肖剰さん、岩田直也さん、川本悠紀子さん、樋口諒さんがそれぞれ講演し、多数のご来場者に聴講いただきました。古代エジプト・古代ギリシア・古代ローマ、そしてビザンツ研究者が、デジタル技術を融合しながらどのような研究をしているか、研究の最先端の内容をお話ししました。

佐久間淳一センター長よりご挨拶
講演のようす(樋口諒「デジタル技術×ビザンティン建築」)

 今回は古代文化体験コーナーも充実させました。「ヒエログリフ/ギリシャ語で遊ぼう」のコーナーには、なんと、この体験を目的に来場したという小学校2年生の方も。また、「ソクラテスに人生相談」では、チャットGPTを活用して開発した対話システム「ヒューマニテクスト」(Humanitext Antiqua)を使用し、疑似的にソクラテスと相談できる体験を、子どもだけでなく大人の方にも楽しんでいただきました。

「ヒエログリフ/ギリシア語で遊ぼう」
「ソクラテスに人生相談」 古代ギリシアの上着、ヒュマティオンを着た岩田さん

 今回の出典企画を取りまとめたメンバーの一人、川本さんは次のように話します。

「ふだんの生活で、古典ギリシア語を勉強することはなかなかできません。ですが、こうした機会に体験していただくことで、何かしら残るものがあるのではないでしょうか。人生を変えるほどではなくても、たとえば人文学に対する拒否感がなくなるなど、教育面に良い影響があるのではないかと期待しています」

 また、「名古屋大学に大ピラミッド出現!」についても、多くの方にご体験いただきました。この企画では、スマートフォンを豊田講堂に向けてかざすと、その背後に巨大ピラミッドが出現する、というもの。豊田講堂とピラミッドを背景に、記念写真をとることができます。さらに、関連企画として、VRを使ったピラミッド内の玄室空間体験も行いました。

豊田講堂の背景にピラミッドが出現!
VR体験のようす。本物サイズに近いピラミッド内部の玄室を体験

 その他にも、豊田講堂においてポスター掲示も行いました。

「いろんな催しがある中で、内容の一部やタイトルなど、少しでも見てくれていたらとても嬉しいですね」

 さらに、川本さんは次のようにも話しました。

「『デジタル・ヒューマニティズ』と言われても、どのようなものかは一般的にはわかりづらいと思います。今回、たくさんの方が見に来て、体験してくださる中で、少しでも具体的なイメージを持ち、身近に感じてくださっていれば良いなと思います」

センター所属研究者のポスターを掲示

―終わりに。
今回の出典企画では、ご来場者の皆様だけでなく、企画者も大いに楽しんでいたようです…!

またの機会に、皆様とお会いできるのを、センター一同楽しみにしております。

岩田さん(左)と河江さん(右)。
ソクラテス・プラトン・アリストテレスの3Dプリンター模型とともに
岩田さん。3Dプリンターで模型製作中。
三日連続で三大哲学者を制作しました
川本さん(左)、岩田さん(中央)、河江さん(右)、集合写真。
ご来場者の皆さま、ありがとうございました!

(文・綾塚達郎)